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* half-placard

headphone concerts for headphone people / non-stop streaming festival launched in Tokyo!!

  • date : 2003 05/17 11:00 - 5/18 23:00(36 hours!!)
  • venue : Tsukiji Manson[Tokyo, Japan]
  • fee : ¥500

Information about half-placard

* half-placard

今年も「プラカー」の季節がやって参りました!!

パリのdiscom/decoのerik minkinnenが主催する長時間耐久ヘッドフォン・コンサート「プラカー」は、一人一時間の持ち時間で出演者が自(みずか)らがオンライン上でエントリーするという、ハイテクな持ち寄りホームパーティー型イベント。会場にスピーカは無く、観客はヘッドフォンでのみ視聴し、また、演奏はネットワークを通じて世界中のコンピュータへとストリーム配信される、「日常のなかのサイエンスフィクション」実験室です。パリでは今年六回目を数えるプラカーですが、昨年はパリと東京で72時間ノンストップの同時開催を実現し、大きな反響を呼びました。

「毎回が次のプラカーへ向けてのテストである」と、形を変え続けるプラカー。今年は72時間よりももっと自由に、95日間のオープン・プログラムを設定。どこでも、誰でも、「あなたの」プラカーを開催できるルールになっています。

そこで東京からは今年第一段のプラカーとして、36時間のハーフ・プラカーを急遽、5月の17日〜18日に東京、岩本町のツキヂマンソン**で開催することが決定いたしました。今回は独自の回線でプロードキャストを行い、パリのみならず全世界どこからでも演奏を受信できるシステムを構想中。ご自宅から、officeから、ハーフ・プラカーをお楽しみください。このイベントでの演奏希望者は下記の専用サイト(日本語)からこぞってエントリーしてください。会場にはおいしいフードやドリンクもあり、一度会場にお越しいただけたら何時間でもだらだらできます。お気軽に遊びにきて下さい!!

またプラカー・マーケットとして、CD、雑誌のみならず、衣類や不要品まで何でもありの物販コーナーを設けます。出店出品ご希望の方は事前にお申し出下さい。

Le Placard?(英語サイトからの翻訳)

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|_|http://placard95.dokidoki.fr                 /     headphone festival 
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これは第6回目のヘッドフォン・フェスティバルです。このフェスティバルでは、ライブパフォーマンスのために用意されたヘッドフォン及びネットワークという、私が考えるところの「リアルなサイエンス・フィクション」というアイデアを常に成長させていくことに努めています。毎回が翌年のアイデアを引き起こすためのテストです。ある特定のフォーマットという定義はありません。

 昨年、私たちは再び恒例の「72時間」のフォーマットを用いて東京とパリでフェスティバルを同時開催し(http://placard5.dokidoki.fr)成功を収めました。各プラカー会場には3部屋あり、そのうちの2部屋はライブ・パフォーマンス用で、もう1つの部屋はもう一方のプラカーのライブ用の1部屋のストリームを受信する部屋でした。そのアイデアというのは、目の前でライブをしている状況を、チャットやウェッブカムでの映像を交えてストリーム送信し、2つの距離の離れたアパートメントのヴァーチャルリンクを作る、ということでした。両方の会場に参加していた人々は、ときに日本語で、ときに英語で、ワイルドな72時間のパーティー:40時間の無睡眠の後に、人々を移動させ、3つのインターネットのラインを再びセッティングしなおす、という困難な出来事もあった※:が進むにつれ、コミュニケーションをとるようになりました。
※ネットワークの問題で、プラカー開催中に会場を移動させる必要があった

 プラカーからはいろいろな出来事が訪れます。他の都市ではどうか知りませんが、パリでは、何年間にも渡りイベントをオーガナイズしてきた(http://www.b-u-r-o.com参照)経験からいうと、パリのようなコンパクトな街では常に隣人のうちの少なくとも一人は雑音についての苦情を訴えてきます。警察も見逃しはしません。ですが自分のアパートメントで行った第3回目と4回目のプラカーに関しては、きっと隣人が苦情を言ったのだと思いますが、その警察もうちのすぐ外の道を通り過ぎて行きました。でも警察がいくら今すぐパーティーをストップさせたくても、人が話す声以外は雑音に対しての違反は無いので止めさせることは出来ません。

 プラカーについての最も楽しいことの一つは、そこに集まってくる人々です。プログラムは、「ワオ、登録ページを見つけたよ!」といって登録フォームを満たしていくプロセスによって、匿名性を持ってオンライン上で作られていきます。そのことによって、興味深い、このフェスティバルにしか有り得ないミクスチャーのプログラムが出来上がっていきます。人々が自然なフィルター(友達の友達からこのフェスティバルを聞いたんだ、など)を通して会場に立寄ることは、実験的な方針をより明白にしてくれます。

 聴衆に最高で12人しか持たない(1部屋に12台のヘッドフォンがあった場合)ことは、お互い知りあい同士ではない彼等に、進行中の演奏のために特別な共有の瞬間をもたらします。また、多くのクリティカルな話も飛び交います。全ての人が一つのショーを始めから終わりまで視聴できないときは、お互いにその演奏がどんな展開になったか、と伝えなければいけません。このようなとても無秩序な構成の上では人々がミックスし合わないわけにはいかないでしょう。

 今年のプラカーのための次のステップは、別の街の会場でもオーガナイズすることをより簡単にすることです。去年の素晴らしい東京のオーガナイズ・チーム、slidelab(http://www.slidelab.com)に尋ねてみて下さい、72時間のフェスティバルを開くというのは大変な仕事です。そこで、一番いいのはプログラムを95日間(2280時間)のオープンにし、いつ、どれくらいの長さで、というのを選択できるようにすることだと思いました。

 最短は3時間((僕が考えるところの最短。自分のライブをストリーミングしつつ、それ以外にもう2つのライブを聴くことができる))、最長では95日間のプラカー((でも私でさえもそこまでクレイジーな人がいるか解りませんが・・・))を開くことが出来ます。ですが私は多くの地元のミュージシャンが登録できるだけのスペースがあり、かつフェスティバルのアイデアを十分に満喫するためには、24時間のフォーマットをお勧めします。

 今年は自宅のアパートメントで、クラブで、ギャラリーで、何所でも、プラカーを自ら開きたい人のための登録ページを作りました。その表には演奏者の登録と同様に、より数少ないオーガナイザーたちの名が各開催場所の隣に表記されます。また、ひとつのプログラムの中でいくつかの開催場所で代わる代わる共通の回線を使ってストリームすることも出来ます。

 (多くの場合その地理的な理由で)あるプラカーに参加することの出来るミュージシャンは、参加者用の登録ページを利用することが出来ます。これらの登録はe-mailを通じてプラカーの主催者に確認の通知がされます。一度主催者が確認すると、この登録はプログラムの中に記載されます。もしもミュージシャンがいかなるプラカーにも参加できる立地条件でなければ、彼には2つの選択肢があって、まずは彼自身が彼の演奏のためのプラカーを開催すること、もしくは”待ちリスト”に登録すること--これは彼の演奏希望日を地理的な位置を記憶しておき、もしも他のメンバーが集まったらメーリングリストが彼に通知をするしくみになっています。

 72時間のプラカーでは常に登録のデッドラインがありましたが、今年のプログラムは、自発的な組織者と殺到する登録によって永久に変化していくことでしょう。